(連載2)韓国の非常戒厳っていったい何だったのか?
3つ目は北朝鮮の動きです。金正恩氏が水を得た魚のように元気になった最大の理由はロシアとの関係強化でしょう。それまで中国は北朝鮮を支配下のような位置づけにし、習近平氏は金正恩氏を小僧扱いにしていました。そこにプーチン氏がビジネスディールを持ってきてくれたことで「自分を対等な立場で扱ってくれた」という喜びと共に一気に勢力を盛り返しました。併せて韓国に対する圧力、敵対視はより強化され、韓国の一般国民を不安に陥れます。韓国内には北との摩擦を避けたい従順派と強硬派があり、野党は従順的であるとされます。それにくさびを打ちたかったのはないかと考えています。
更にもう一つ加えるなら尹大統領と与党「国民の力」の韓東勲代表との関係悪化もありそうです。とにかくこの2人のウマが合わないのです。とすれば現状、韓国は尹大統領の意のなすがままという感じにも見えますが、もちろん、政界や国民が黙っているわけがないのが韓国であります。日本では自民党の菅副総裁を中心とする日韓議員連盟幹部の韓国訪問が12月15-16日に予定されています。これは2025年が日韓国交正常化60周年となるため、1月に石破総理が韓国に行き尹大統領と会談するための下地作りの予定でした。この韓国の状況ではそれどころではないという気もします。つまり日韓関係の交渉も停滞する公算があるとみています。
個人的には尹大統領が尽力した日韓関係の再構築は重要なポイントだったと思います。また現在の保守政権が日韓関係や米韓関係には重要で、リベラルに再び戻ることを繰り返していれば韓国は成長の壁を打ち破ることができなくなり、長期的に見て極めて深刻、かつ北朝鮮に対峙すらできなくなるでしょう。一方、日本の国防という観点からは不安材料となります。故に気持ちとしては尹大統領をどうにかして支えたいところではありますが、今回の問題は国内事情が大きく、今回の顛末としては尹大統領への責任問題と統率力への影響が不可避で、今後、相当の騒動になるとみられ、海外諸国も当面は傍観する以外仕方がないという感じに見えます。韓国人のケンカ好きは世に知れていますが、私からすれば「またやってくれたな」という残念な思いであります。(おわり)


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