(連載2)疑心暗鬼が渦巻く世界について
実際に総統府の執務室と迎賓館での撮影を許可し、5月にはデンマークのコペンハーゲンで蔡英文前総統が参加した試写会まで開いた。こうした背景には、軍事的脅威と宣伝・扇動を並行した中国本土の攻勢に対処しなければならない台湾の切迫感があると見られる。製作陣は、ミサイル発射や銃撃など実際の戦闘よりも中国共産党の赤い浸透に焦点を合わせたと説明した。一般的な戦争映画のような全面戦争のシーンではなく、中国本土が台湾住民を取り込み、ソーシャルメディアをかく乱し、扇動を図るというシナリオに着目した。製作陣は台湾メディアのインタビューに対して、ドラマ製作段階から中国本土による有形、無形の圧力があったと話した。プロデューサーの一人は、製作陣の半分以上が匿名を要求し、最終盤に現場を去ったスタッフも多いと語った。
実際、中国本土はこのドラマに不満を示した。中国本土政府・国防部は放送開始直前の今年7月末、民進党政権は戦争の恐怖を助長し、台湾を対立の炎に追い込み、台湾住民を台湾独立の盾として利用しようとしているという非難声明を出ししている。台湾のテレビ業界では異例のスタイルのドラマだった為、放映後もドラマに対する関心は収まることがない。マスメディアを通じ、中国本土の脅威に対する警戒心を知らしめた、政治スリラーという新しいジャンルを開拓したといった評価が視聴者や評論家から聞かれた。一方で、あまりにも作為的かつ極端な設定でドラマの世界に入り込めなかったとの指摘があったほか、一部外国人俳優の下手な演技に対する批判もあった。親中傾向の野党国民党は、過度な国防プロパガンダにあまりにも多額の税金が投入された、中国本土を不必要に刺激すると批判した。」
色々な課題を感じる中台間の状況であります。そしてそうした中、私は、台湾国内で起こっている事態が今、「日本国内でも起こっているのではないか。」との不安にも駆られています。しっかりと真理を求めて、真実、そして真理を追求していかなくてはなりません。(おわり)


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