中国の学生数千人、校長を人質に取って抗議 学校統合めぐり

中国・江蘇省にある南京師範大学の「独立学院」の学生数千人が、職業学校と統合されれば学位の価値が下がるとして、学長を人質に取って抗議した。警察が8日、発表した。

江蘇省丹陽市の警察によると、南京師範大学の中北学院の学生らが6日以降にキャンパスに「集まり」、学長(55)を30時間以上にわたって拘束した。

学生らは「暴力的な言葉を叫び、警察の邪魔をし」、学校当局が統合計画の停止を発表した後も、学長を解放しなかったという。

報道によると、出動した警官隊が警棒や催涙スプレーを使用し、学生の一部がけがをした。

中国では大規模行動が規制されており、今回のような抗議はまれだ。

中国には、今回の中北学院のような「独立学院」という教育機関があり、大学や社会組織、個人らの共同出資を受けている。大学入試で合格点が取れなかった学生は、それら独立学院に入学し、大学卒と同じ学位を得ることができる。ただ学費は大学より高くなる。

独立学院の学位は、職業学校の学位より価値があると考えられている。独立学院の卒業生らは、学位が厳しい就職戦線で役立つと考えている。

中国の今年の大学卒業生は、過去最多の900万人になると見込まれている。

今回の抗議をめぐっては、警官隊が学生に対し警棒や催涙スプレーを使っている場面の写真がソーシャルメディアに投稿された。AFP通信によると、女子学生の1人が頭から血を流すけがを負った。

警察は声明で、「キャンパスの秩序を保つため(中略)治安部隊が法にのっとって必要な措置を講じ、捕らえられた人物を救出しようとした。(けが人は)直ちに病院に運ばれ治療を受けた」とした。

「南京師範大学中北学院の学生が警察の暴力で負傷した」という内容のハッシュタグは、8日午後の時点で、中国のソーシャルメディア「微博(ウェイボー)」で使えなくなったとみられる。

一方ツイッターには、かけ声を上げる学生数千人が警官隊に追われ、群衆の中から引きずり出されていく場面の動画が投稿された。学生たちは周囲を警官隊に囲まれていた。

江蘇省の教育当局は、独立学院の統合計画について、職業学校と一緒にするよう求める、中央政府・教育部(日本の文部科学省に相当)の指示に従ったものだと説明していた。

中国紙・環球時報によると、統合の決定を受け、江蘇省内の他の4つの独立学院でも最近、同様の懸念から抗議行動が起きた。一部では身体的な衝突もあったという。

江蘇省にある独立学院全6校はその後、3月に発表していた統合計画を見合わせると表明した。

(英語記事 China students hold principal hostage in protest

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