韓国「史上最悪」の山火事が拡大 死者少なくとも24人に

韓国・南東部で先週来、山火事が広がっており、当局によると26日夕までに少なくとも24人が死亡、26人がけがをした。

今回の山火事は、21日に南東部・慶尚南道山清郡で最初に発生。その後、近隣の慶尚北道義城郡、安東市、青松郡、英陽郡、盈徳郡に広がった。

当局などによると、死者のほとんどは60代と70代。けが人のうち12人は重体だという。

避難者は2万3000人を超えている。義城郡では7世紀に創建された「孤雲寺」が焼けるなど、いくつかの文化遺産にも被害が出ている。

山火事は何カ所かで発生しており、消防士数千人と、軍の約5000人が出動して消火に当たっている。在韓米軍のヘリコプターも出動している。

韓悳洙(ハン・ドクス)大統領代行は、「前例のない」深刻な危機が依然として続いていると警告。「韓国史上最悪の山火事の記録が塗り替えられている」とした。

また、可能な限りの人員と機材を消火・支援活動に投入しているが、強風がそれらを妨げていると述べた。

義城郡では26日正午過ぎ、消火活動中だった消防ヘリコプターが墜落した。原因は調査中。

安東では、住民がBBC韓国語に、「私たちの家は全焼した。ほぼすべて倒壊した」と話した。

トラック運転手のイ・スンジュさん(39)は、運転中に山が燃えているのを見たとし、「まるでこの世の終わりのようだった」とAFP通信に話した。

消防庁は25日、火災対応レベルを最高度に引き上げていた。こうした警報を出したのは今年初めて。

韓国では山火事は比較的まれで、関連死もほとんどない。今回の火災はすでに、韓国史上最悪の死者数を記録している。

山林の焼失面積は約1万7000ヘクタールに上っている。これは韓国史上3番目の規模。

韓国は平年より降雨量が少なく、乾燥した状態が続いている。今年はこれまでに244件の山火事が発生。前年同時期の2.4倍となっている。

政府は、山火事の主な原因の一つになっている違法な焼却行為に対する取り締まりを強化し、個人の不注意についても厳しい姿勢で対処すると約束した。

(英語記事 At least 24 dead in South Korea’s ‘worst ever fires’

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