<書評>『陳侃 使琉球録 改訳新版』 読みやすく注釈も充実

 早いもので、榕樹書林刊『琉球冊封使録集成』全十一巻が完結してから10年が経過した。このシリーズは、原田禹雄という在野の学人と、武石和実という沖縄の出版人との希有な共同作業として実現したもので、琉球史はもちろん、近世東アジア、東南アジア史の解明に果たす役割は決して小さくはない。本書は、品切れになったシリーズ第一巻の陳侃『使琉球録』の改訳新版である。

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