(連載1)中央銀行も苦慮、不確実で読めない経済
FOMCの場合、議長の記者会見が市場が開いている午後2時半から開催され、小1時間続きます。テレビ画面ではパウエル氏と記者とのやり取りと共にダウ、ナスダック、S&Pの値動きがリアルで映し出されます。市場がハッと思うようなことを言えば株価は即座に反応し、時として激しいアップダウンを繰り返しながら金融政策の発表を消化していくという流れです。
一方、経済政策を仕切るトップは日本なら首相、アメリカなら大統領であります。日本の場合、最近、大型のこれといった経済政策がなく、表現は悪いですが、「高齢者のゆっくりした動き」に感じてしまいます。若者がジャンプしたりサクサク動いたりするような気配はありません。そんなのは池田内閣の頃(国民所得倍増計画)の時代であってバブルの頃が人間の年齢でいう40代で最も華やかだったころのように感じます。2000年代になると子供たちの時代になるも親がそれを潰したりしたわけです。堀江さんと日枝さんの戦いなどその典型でしょう。20年代半ばとなる現代でも日本経済の手綱をいまだ親が握りたがるも歩行器を使って歩くような感じであります。子供や孫の代にバトンタッチできない日本ということでしょうか?
さて、日銀、FRB、それぞれが金融政策決定会合を開催したのですが、議長や総裁から聞こえてくる言葉は不確定とか不確実という言葉でした。政策を担う政権は司令塔、管制塔であり、経済をどのようにしたいのか、大枠の目標設定をするので目的地を決め、どの高度で飛行するのか決めます。中銀はパイロットでその方針を尊重しながら適度なインフレ率と適温の雇用状況が維持できるよう操縦するわけです。ところが今、操縦かんを握るパイロットが「視界不良、よく見えないぞ」と言っているわけで、特に今は「関税の嵐」を通過中というわけです。(つづく)


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