
中国の台山原発、原子炉1基を停止 燃料棒に「軽微な破損」
中国南部広東省台山市にある原子力発電所で、原子炉1基が停止された。燃料棒に軽微な破損が見つかり、メンテナンスを行うためだと、原発の運営会社が30日に発表した。
台山原発を運営する、中国国営の広東核電集団(CGN)は声明で、技術者との「長期にわたる」話し合いを受け、1号機を停止したと説明した。
台山原発をめぐっては6月14日、米政府が放射性物質漏れがあったとの情報を検証していると、米CNNが報じていた。
中国政府はその後、燃料棒の破損を認めたものの、「よくある」問題で、放射性物質の漏洩(ろうえい)はないと説明。周辺の放射線量に異常はないとしていた。それから約1か月後に原子炉が停止されることとなった。
CGNは、原子炉は「完全にコントロールされている」とし、エンジニアが破損原因を突き止め、燃料棒を交換するとしている。
台山原発は、欧州加圧水型炉(EPR)を世界で初めて採用した。
フィンランドやフランス、イギリスのヒンクリーポイント原子力発電所などでもEPRの建設が予定されている。
CNNは先月、台山原発の運営を支援するフランス電力(EDF)が、中国の原子力規制当局が原発の稼働停止を避けるため、原発周辺の放射線量の容認限度を引き上げていると、注意を促したと報じた。
EDFはその後、燃料棒の問題でガスが蓄積し、大気中に放出せざるを得なくなったと説明した。
燃料棒は金属製の管で、原子炉の燃料となる放射性物質を収容している。
EDFの広報担当者は先週、同社は可能ならば原発を停止させたいと考えていると、CNNに述べていた。
ただ、その決定権は中国の運営会社にあるとした。
広報担当は台山原発の状況について、「緊急事態」ではないが「深刻な状況」だと付け加えた。
中国環境部はCNNの報道内容を否定している。


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